孤独との上手なつきあい方

 

こんにちは、田島麻衣子です。秋にTEDxのイベントで話をすることになり、その準備に追われています。今年は新しい本も出版する予定です。子育てに追われながらの毎日ですが、皆様から頂いた質問、一つ一つお答えしていきたいと思います。

さて、今回は「孤独」を取り上げたいと思います。人間関係において友達といるときでもなんとなく孤独と思う、というというAさん。孤独との上手な向き合い方について質問をよせて下さいました。

孤独、と言われて真っ先に浮かぶのは、ヘッセの言葉です。以下、私の好きな部分を、抜き書きします。

「ひとり」
 
地上には大小の道がたくさん通じている
しかし、みな目指す所は同じだ
馬で行く事も、車でいくことも、
ふたりで行く事も、三人で行く事もできる

だが最後の一歩は
自分ひとりで歩かなければならない (詩『ヘッセ詩集』(白鳳社)より)

上の言葉に出会った時、私は孤独からは本当に離れられないのだと思いました。誰かといるときでも、孤独。そう、Aさんのおっしゃる通りなのです。

私 が最も孤独を強烈に感じたのは、ラオスに4年間一人暮らしをした時でした(過去ブログ「自分を犠牲にすること、自分が楽しむこと」参照)。周りの友人達は皆家族 持ちばかりで忙しそうでした。少数存在したシングルの仲間も、仲良くなったと思うとすぐに違う国に移ってしまいました。週末など長い間、誰とも話すこと がなく空間に一人でポツリと存在している時など、心が痛むのがわかりました。孤独には人間を病ませる力がある、と悟った瞬間です。

その時に思ったのです。誰かに側に居てもらえることは、こんなにも大切でありがたいことなのだ、と。そして、それまでパートナーシップに傲慢であった自分に気付きました。そこから孤独との付き合い方が変わったように思います。

私達は、基本的に孤独です。これは消せません。ヘッセの言うとおり、一人で生まれてきて、一人で死ぬ存在です。誰もが同じです。

 

でもだからこそ、あなたの側に静かにいてくれる人は、ただそれだけで、あなたにとってかけがえのない存在だとはいえませんか。

孤独は、無理に消し去ろうとする対象ではなくて、抱えていっしょに生きるもの。そして、あなたの側であなたと共に人生を歩んでくれる人を、輝かせてくれる存在です。私はそう思って自分の中の孤独と付き合っています。