仕事とプライベートの両立に悩むあなたへ

30代そして40代前半女性に共通する悩みは、「仕事とプライベートの両立」かもしれません。

 

今回は、20代/30代全般をキャリアに費やしたものの、子どもを持つ夢をあきらめられず、40代でキャリアを中断し不妊治療にはげむ女性から質問を頂きました。

 

これまで一心に励んできた仕事を中断しなければならない不安と、不妊治療という先の見えない試みへの不安を抱える彼女。頂いた質問を読んでいてこちらまで、胸が痛くなりました。

 

そして先日偶然再会した高校時代の同窓生が、子育てで仕事を1年中断することの不安とストレスを私に語ってくれたことを思い出したのです。本当に、仕事と女性ならではのライフ・イベントの両立は、悩みの絶えないものだと思います。

 

かくいう私も2014年には休職をして、同じ国際機関に勤める夫の赴任地に同伴する経験をしました。自分で決めた事ではありましたが、経済的な独立を失ったこと、仕事を中断したことの焦り、そして今まで自立して生きてきた自分が突然「○○さんの妻」として以外に社会で認知されなくなった苦々しさを経験し、自分の決断を後悔したこともあります。

 

そしてこの時期は、「幸運の女神は、個人の取捨選択の権利こそは認めてくれるものの、一人が全てを同時に手に入れることは、許してくれないのだ」という原則を心の底から痛感した時でもありました。

 

いろいろ失敗も多い私ですが、仕事と結婚・出産・子育ての両立に悩む方に対して、自分の経験から二つの事をお伝えできればと思う次第です。一つ目は①人としての成長は、決して組織に属してのみあり得るものではない、という事。そして二つ目は②最善の選択は、自分が最善だと信じてあげなければ最善になりえない、という事です。

 

①人としての成長は、組織に属してのみあり得るものではない

 

組織に属し仕事をする事で報酬を得る、という形のライフスタイルを失って私が最初に襲われたのは「焦り」でした。でも、24時間フルに時間を使えるようになって考えたのです。本当に自分がしたいことは何だろうか、と。そこでこのまとまった時間を利用して、前から実現したいと考えていた本の執筆にとりかかる事にしました。

 

実際の執筆作業に加えて、出版社さんへのコンタクトやその後のフォローなどをしている内に時間は矢の様に過ぎていきました。海外でフルタイムで働き続けていたら、とても出来なかったことです。こうして「世界で働く人になる!」は生まれました。

 

同じ事情で一時期キャリアを中断した友人で、大学院に戻った人もいます。これを機会に語学を勉強し始めた人もいます。将来の転職を見越して、今から手の届く職種を調べておくことも可能です。自分を成長させる機会は、何も組織に属していなければあり得ないという事はないのです。

 

今組織で働いていない時間を利用して、これまで出来なかったことをやろう。そう発想を変えた時から、苦しい時期は少しずつ好転したように思います。これほど自由な時間は、もしかしたら二度と来ないかもしれないのです。ですから、落ち込みながら過ごしてしまっては損ですよ。

 

②最善の選択は自分が最善だと信じてあげなければ、最善になりえない

 

現在不妊治療に通われているとの事ですが、これは経済的にも精神的にも非常に辛いものですよね。不安に襲われる気持ち、わかります。

 

しかし選択を目の前に悩まれている段階ならともかく、実際にこちらを取る選択を既にされているのならば、私はそこに徹底的に集中する事をお勧めします。「人生に最善の選択の取り方」というTED TALkでルーシー・チャンという哲学者は、最後は自分で信じなければならないのだ、という趣旨の事を述べています(過去ブログ『人生で最善の選択の取り方』参照)

 

自分が納得するまで自分を信じてあげることが、次の大切な一歩を引き寄せる最良の方法です。自分の中で時間を区切り、そこに集中してあげないと、次に繋がりません。大切なのは、悩み苦みながら選んだ自分の道で、自分が最善を尽くすことです。

 

次の道は、どんな形であれ、その人がやりきったその先に引かれるはずなのですから。