完璧を目指さない。一人で何役も演じて人生に疲れた時

家庭では良い父親を演じ、会社では物わかりの良い上司役を演じ、自分の上司には誠実な部下役を演じる。また、家庭では完璧に母親役と家事を担い、会社では真面目な会社員を演じている。

 

誰もがこうして人生の中で幾つもの顔を持つ訳ですが、それぞれの役を完璧に演じようとすると疲れてしまうことがあります。今回は、家事/育児/仕事の毎日でほとほと疲れてしまった女性の方の質問について、皆さんと一緒に考えてみたいと思います(質問箱への投稿、ありがとうございます_(..)_)。

 

実は、かく言う私も時々行き詰まる質です。こんな時には、まず積り積もる感情を隠さずに認めて、上手にガス抜きすることから始めます。

 

<1>完璧であろうとする自分を捨てて、選んだ相手にSOSサインを出す

 

こなしきれない仕事、こんな時に限って不条理を唱え出す上司、夕食の支度の全く出来ていない食卓。一人で全てを完璧にこなしきれなくなった時に、私がまずする事は「全てを完璧にはこなせない。助けて!」と自分が見込んだ相手に、SOSを表明することです。限界点を超えたと思ったら、我慢することなくまず自分の感情を表現します。

 

ネガティブな事を上手に伝えるコツは、問題が大事になる前に「大切な人」にカラリと伝える事にあるとお伝えしました(過去ブログ参照)。こんな事を言ったら相手に嫌われてしまうかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、自分がストレスで倒れてしまう方がよっぽど相手にとってはマイナスです。

 

外から見える日本人の美徳の一つに苦境に黙って耐える気質がありますが、この場合にはひたすら耐え続けるのではなく、その感情を上手に表現してあげた方が特です。毎週、会社全員にSOS表明を続ければ効果はマイナスですが、年に数回「対象を絞った」相手に向けて真摯に語りかければ、その人は耳を貸すはずです。

 

私の目からすれば、日本人はすでに充分頑張っていると映ります。ですからこんな時には、これまで以上頑張り続けることを考えるのではなく、一歩立ち止まってSOSを出す(=減らす)ことが大切だと思います。

 

<2>役割に取捨選択・効率化できる余地があるか考える

 

そして感情が収まったら、次は頭脳の出番です。

 

仕事・家事・育児の中で、①周りに任せることが出来る作業、②止めてもそれほど影響はない作業、③自分がやるしかないが効率化できる作業を考えましょう。例えば、今の作業の中で現在のパートナーに変わってもらえる作業はありませんか(①)?また、今の作業全てが、本当に大事なのでしょうか(②)。そして毎日の家事や仕事の中に、どこか効率化できる部分はないでしょうか(③)?一度すべきことを全て書き出してみると、全体の整理に役立つかもしれません。

 

終わりに

 

ひたすら一人で頑張る事を美徳と思う必要はありません。何よりも大切なことは、質問者様が元気でハッピーにいられることです。完璧な三役を目指すことはやめて、周りの助けも借りながら上手に取捨選択しつつ、人生という戻らない時間を大切に過ごして頂けたらと異国より考える次第です。