自信と失敗と希望について

最近やりたい事を見つけたけれども、最初の一歩を踏み出すことができないという人は多いと思います。過去の辛い記憶もあって、「自信がないから行動できない→行動しないから自信がつかない」という負のサイクルから抜け出すことが出来ないという質問箱に寄せられたメッセージが、自信と自身の関係を再び考える良いきっかけとなりました。

 

この「自信がないから行動できない→行動しないから自信がつかない」という負のサイクルは一見正しそうに見えますが、行動を成功と捉えている限りは誤りです。なぜなら自信は過去の成功体験から生まれるのではないからです。もしそうであるならば、沢山の成功体験を持つが故に、それに縛られて身動きの取れなくなっている人を、私達はどう説明して良いのか分からないはずです。

 

一歩踏み出す事を躊躇させてしまう直接の原因は、成功体験がないことではなくて、行動することで失敗してしまうことへの恐れではありませんか?

 

では失敗とは何か。世間一般には思った通りに事が進まないことを、失敗と呼んでいますが、そうではありません。その、思った通りに事が進まなかった時に、何も学ばないことを失敗と呼びます。だから私達が本当に恐れるべきは、思った通りに物事が進まない事ではなくて、思い通りにいかない環境から何も学ばない自分の姿なのではないでしょうか。

 

自信とは、自身に対する誓いの言葉だと過去のブログ(失った自信はどう取り戻すか)で書きました。何が出来るか(can do)ではなくて、そこにいるだけで(being)価値ある存在が自分。その価値をしっかり認め決して諦めないと自分に誓うことから生まれるのが、自信です。そう考えると、自信とはどうやら過去の体験の出来不出来に簡単に左右されるものでもないように思えてきます。

 

希望には人を活かす力も殺す力もあるといいます。そしてこの希望を持っているかいないかは、過去の時間の流れ方ではなくて、その人の今の意思次第です。自信がなくて今一歩を踏み出すことの出来ない私達は、是非、今そこにある自分の価値をもう一度思い出してみたいと思います。自分の心の声が向かう方向に一歩を踏み出すことは、このbeingの価値に、目に見える「形」を与えることに他ならないと考えれば、その一歩は必ず自然に出てくるはずですから。