後悔しない、人生で最善の選択の取り方

今年一年で最も聞きごたえがあったTED TALKSは、ルースチャンの「困難な選択の仕方」でした。

移民の貧しい家庭に育ち、経済的な成功を第一に考えた彼女は、自分が好きだった研究者としての人生を諦め、ニューヨークの弁護士になります。自分に合わない職業を選び苦悩した彼女は、仕事を辞め、「人生にとって意味のある選択とは何か」を研究する研究者になりました。

人生の最善の選択をしようと悩み苦しむ人々に、彼女は3つのアドバイスをします。一つは、誰かに与えられた理由の奴隷にならないこと。二つは、最も安全な選択をとってしまう自分を良く認識すること。そして3つ目は、どこかに「最善の選択」があると信じてしまうことです。

特に、3番目の「最善の選択」の項は、かなりパンチがありました。幸福や健康といった、非常に捉えどころのない価値観を、数字のようにオプションごとに比較出来るとは思うな、と彼女は警告します。「最善の選択」とはどこか他の場所に存在するのではなく、誰かに与えられるものでもなく、その時に自分の心に素直に直感で選び取ったものを、自分自身が最善だと信じて進むことで得られるのだ、と彼女は言いました。

「何かを選ぶことは、何かを捨てることだ」スーダンに渡ることを決めたある人が、以前私にこう言いました。毎日、常に何かを選択することを迫られる私たちですが、やはり未来はわからない。最善の選択は、自分が主体的に選びとることで、未来に向けて自分自身が作り出していく。人生の手綱は、やはり誰にも手渡してはならないのだ、と思います。

(出典 Ted Talks - Ruth Chang: How to make hard choices)