日本という国をもっと魅力的にしたい提案

(c) ANNA Cool Japan Site https://www.ana-cooljapan.com/#
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以前中央アジア出身の友人から、老後どの国で過ごしたいかと質問され、私は「日本」と即答した。彼女は、自分には帰る場所はないという。生まれてくる前に自分の国を選択できる人間はいない。改めて、日本という国に生まれた自分の幸運を思った。

 

日本に元気がなくなったと言われて久しい。この日本をもっと風通し良く魅力的にするためには、どうしたらいいだろう。以下(1)外国人旅行客に敷居の低い国へ(2)日本の良さを日々根底で支える人々とのコミュニケーション、(3)未来のソフトパワー源への集中投資と積極アピールの3提案です。

 

 

 

 

(1)外国人旅行客に敷居の低い国に

 

以前、日本語以外の言葉を数カ国語話す外国人と日本を旅したことがある。それまで気がつかなかったが、彼の視点で旅して初めて、日本語を理解しない場合日本という国が如何に過ごしづらい場所かということを理解した。日本を海外の人々に広く受け入れてもらうためには、日本も彼らを受け入れる土壌があることが前提かもしれない。

 

まずもっとも戸惑うのが、公共交通機関の表記。切符を購入するところから、下車のタイミング、新幹線の切符の表記やホーム案内まで、日本語を理解していない場合、とても一人で自由に移動できるシステムにはなっていない。また食の街といわれて久しい東京でも、レストランのメニューは、私達には当たり前だが日本語表記が基本だ。店員との会話も十分に通じず、メニューも全く理解できないのでは、短い滞在期間中東京の食を経験したい彼らであっても、これを試す勇気は出ないだろう。

 

世界を俯瞰した場合、先進国途上国双方を含め、首都のレストランならば英語のメニューが他に用意されているケースはかなり多い。地域内で人の移動が多いヨーロッパに限れば、銀行のATMや地下鉄の切符販売機などは常に数カ国後でプログラムされており、客側が選択できるようになっている。オリンピック誘致も決まったことであるし、一度日本がどこまで海外の人々にとって訪れやすい場所であるかを見直してみるのもいいかもしれない。

 

(2)日本の良さを根底で支える人々がそれをしっかり認識しているだろうか

 

日本の良さとなると必ず挙げられるのが、正確・安全・勤勉という価値だ。イタリアという全てがかなりいい加減な国に生きる私も、これは自信をもって肯定できる。日本の良さに関する議論でよく例として述べられるのが、タクシーの運転手の礼儀正しさや、電車の正確さ、店員の丁寧さ等であるが、彼らは人生の中で一度でも、自分自身が日本の価値に貢献している等と考えたことがあるだろうか。彼らの仕事が如何に外から見て秀でているかを、日常生活に埋没しているであろう彼らにしっかり伝えることは、日々の仕事の励みになり好循環を生むかもしれない。

 

(3)未来のソフトパワー源に投資しそれをしっかりアピールする

 

日本の魅力となると、京都の庭園や奈良の寺院が挙がるのが典型であり、それは全く正しいが、日本には未来への魅力も十分に備えている。古典芸能を現代的な演出で魅せること、時代の先端をゆくデザインや建築、食などは、国を問わず人々を惹き付けてやまない力がある。東日本大震災のショックも冷めやらぬ日本で、アートサイト直島や根津美術館を訪れる外国人旅行客を見た時に、日本の潜在能力を目の当たりにした思いがした。

 

またセンスあるPRは必要不可欠だと思う。日本人は必ずしも自己アピールが得意な民族ではないが、ここは一番、しっかり国の魅力を世界の人々に広く知ってもらうようアピールすることは不可欠に思う。

 

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