英語の発音について vol.1 (ネイティブとしての発音は本当に必要か)

(c) http://nanapi.jp/60390/
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以前イギリスに居た、と海外で暮らしているイギリス人に言ったところ「いや、あなたの英語は全然、英国風には聞こえませんね。アメリカに長く居ましたか?」と返されて、苦笑いしたことがある。アメリカに住んだのは、過去10年の海外生活でたった1年のみ。アメリカで過ごした人間のように聞こえるのは、発音の訓練にアメリカの英語を使ったためだ。完全でなくても外国語の発音を習得することは、実際に可能と自信をもって言いたい。しかも多額の費用を費やすことはない。本気になれば一人でも自分を訓練出来る。

ただ一つ断っておきたいことは、外国語でのコミュニケーションに、何もネイティブと疑わない完全な発音がどこでも求められているわけではないこと。外に出てみれば、北欧系のアクセント、南アジア系のアクセント、アフリカでもフランス語圏と英語圏でアクセントは大きく分かれる。それぞれ多様だが、皆、自信をもってコミュニケーションをしている。地球上には、英語を母国語としないスピーカーは御万といるから、国際語としての英語はもっと多様性を許容する度量があってよいはず。

 

特に、こちら側に相手が得たい付加価値があって、英語で会話している場合は、ほとんど気にしなくて良い。例えば、日本のことを学びたい外国人や、自社と取引をすることが既に決まっている外国の会社と意思疎通する等のケース。出来れば素晴らしいが、出来ないからといって、コンプレックスに思わないこと。繰り返しが上達の近道なので(「英会話上達の秘訣」の項、参照)、ためらわずドンドンいっていく方が、自分が上達する。実際、外に出てみると、かなり強いアクセントで、堂々とコミニュケーションを取ってくる国籍の人は多い。彼らを理解することが私の仕事なので、聞いているこちらもノートを片手に一生懸命耳を傾ける。理解できないと、こちらが「すすす、すみません」と思わず謝ってしまいそうになるほど、彼らは自信満々である。

 

他方、「個人」としての能力や魅力でコミニュケーションを取らなければならない場合や、自分が相手からひたすら情報が欲しい場合、言葉の流れがコミニュケーションを阻まない程度にスタンダードで流暢である必要はある。例えば、シリコンバレーで自分の腕を試してみる、海外で外国人を主の顧客に仕事をする、外交の交渉過程に参加する、等の場合。また道ばたでマクドナルドの場所を聞く、など。これらの場面、相手が自分を理解しようという動機がないので、そうしないと誰にも相手にされなくなる。これは避けたい。

 

では、外国語の発音はどう訓練したら良いのだろう。ここに来るまでに試して良かったこと、やらないほうがいいこと、いろいろ書いて見ます。(続く)

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